Preußen邦有鉄道時代の機関車設計者
Robert Garbeは1847年にPreußen oberschlesischenのOppeln(現在のポーランドのOpole)で鍵屋の息子として生まれ、父の会社で鍵屋の仕事を学びました。さらに、Breslauer Bauschule(ブレスラウの工業学校)に通い、1867年に機関車技師の試験に合格しました。さらにBrieg(現ポーランドのbrzeg)の県立技術学校を卒業、その後Berlinの王立技術研究所に入学し、1872年に全教科最高の成績で卒業しました。
Garbeは1895 年から1917年までPreußen邦有鉄道の機関車設計者でした。
過熱蒸気方式に注目
GarbeはKasselのWilhelm Schmidtの、飽和蒸気をさらに加熱して300℃~400℃にして使う過熱蒸気の研究に注目しました。1893年頃、Garbeはすでに過熱蒸気方式が蒸気機関車の性能をさらに向上させることに気づいていました。
Garbeは過熱蒸気方式を採用する一方、車輪のあいだに入って保守する面倒がない2気筒形式を標準として保守性を向上させました。
使いやすさを重視した設計
彼は機関車のスピードを追求せず、過熱蒸気方式+2気筒という機関車形式を基本として、機種が違ってもできるだけ同じ操作体系、メンテナンス方法ができるようにしました。こうして、蒸気機関車を特別な技能を持った人だけでなく、より多くの人にとって扱いやすいものにしたのです。
Preußische G8,P8,G8.1 の開発
その成果はまずGarbeが1902年に設計した貨物用のG8(のちのBR5516-22) で現れました。4動軸のG8は生産期間中にさまざまな改良を受けつつ、約1000両が製造されました。
次に基本設計をそのままに、動軸数を減らし動輪径を大きくした旅客用のP8(のちのBR3810-40)が生まれることになりました。この機関車はたくさん生産された上、軽量のPersonenzug用としてとても使いやすかったので、第二次世界大戦後でも制式機関車にならび各地で見られる人気の機関車になりました。
続いて1913年、Garbeは「強化型G8」であるG81(のちのBR55 25-56,58 )を世に送り出しました。G81はより大きなKesselを持ち、軸重が17.6tと重いため、幹線でしか使えませんでしたが、G81は「第一次大戦の戦時型機関車」として5000両以上が作られ、のちにWitteが設計したBR52に次ぐ生産量を誇りました。


Garbeの機関車はその生産量もさることながら、その扱いやすさにより、第二次大戦後のEpoche IIIになってもその多くが使い続けられました。王国鉄道/邦有鉄道時代の機関車としては異例のことです。
Preußische T18とWendezug運転
1912年、Garbeは、転車台の無い地域での往復運転が容易にできるようなTenderlok(タンク機関車)としてT18(のちのBR 78)も設計しています。BR78は、軸配置が前後対称であったため前後進でほぼ同じ速度を出すことができ、機回しによる往復運転、のちには連結したまま復路は機関車で押すWendezug運用で活用されました。


Garbeの考え方
Garbeは、管理者や製造業者の要求に応じて機関車に細かいバリエーションを設定することは頑固に断り、可能な限り少ない種類の汎用機関車を作る、という彼の考え方を通しました。
Garbeの機関車設計のポリシーをあらわす 言葉に、こんなのがあります。

「良い機関車は、プロイセンの東の片田舎の牛小屋で、村の鍛冶屋にでも修理できるものです」
性能を追求するかわりに保守・運用をしやすくするというこのポリシーに基づく設計の機関車は、第一次世界大戦で利用され、敗戦の賠償としてヨーロッパ各地に渡って利用され、さらに新規機関車の開発どころではなかった戦後の混乱期にも生産が続けられました。G8の改良版のG81は1925年まで、 P8はDRG時代にも多くの工場で製造が続けられ、1930年まで製造されました。そして後年、ドイツのみならず広く外国でも長く使われ続けました。
Garbeの機関車の癖
高速走行が苦手です。Garbeは高速性能より運転しやすく保守しやすいことを重要視しましたが、Garbeの機関車はロッドの質量補償が不足しており、速度が上がるとばたつくようになりました。模型をチューニングする際は、あまり速度が出ないように調整するとリアリティが出ます。
Kesselの高さが低く、動輪の間に火室が挟まって位置しているため火格子が細く奥行きが長くなっています。奥まで投炭するのが難しいです。
煙室はKesselより一回り太く、極めて細い煙突が、煙室の前側に寄って取り付けられており、煙突・煙室・シリンダーが一直線に揃って前のほうに取り付けられています。そして、正面から見たとき「顔」が近いです。
Garbeの機関車はこれらの癖を共通に持っているので、模型で機関車を見たときにGarbeの機関車かどうか、見分けがつきやすいです。


コメント